映像制作Tips28回目は前回に続きAdobe Fireflyの情報をお伝えします。
https://firefly.adobe.com/?media=image
メルマガ353号では「ウサギとカメ」の生成画像を改めてリメイクしてみました。ある程度精度向上と時短が確認できたかなと思います。そこで今回は、この世界に存在していないものを生成したらどうなるか?にトライしてみたいと思います。かなりこじつけですが、架空だけど有名なものといえば「ドラえもんのひみつ道具」ですね! ということでだれもが知る道具を生成してみます。
私的な(というかだれもが知る)ドラえもんのひみつ道具ベスト5はこちらです。
「タケコプター」
「ほんやくコンニャク」
「もしもボックス」
「タイムマシン」
「どこでもドア」
この5つの道具を生成してみます。道具の名前だけではエラーになるので、下記のように注釈を入れました。
★「未来の道具;タケコプター」(竹とんぼみたいなプロペラを頭部に装着すると、人間がヘリコプターのように空を飛ぶことができる)
やり直しは無しにして一発回答でやってみました。4種類を生成し、その中でオリジナルに最も近いものを選んだ感じです。それでは御覧ください。
★「未来の道具;タケコプター」(竹とんぼみたいなプロペラを頭部に装着すると、人間がヘリコプターのように空を飛ぶことができる)
「テレビ朝日公式サイト」より引用
◎生成結果
やはりヘリコプターに引っ張られてしまいましたね。竹とんぼをあまり認識できていないようです。あえて選ぶとしたら、頭部にプロペラを装着しているという点で左から二番目をベストアンサーにしました。
★「未来の道具;ほんやくコンニャク」(食べた人は相手の言葉が日本語に翻訳される)
「テレビ朝日公式サイト」より引用
◎生成結果
「日本語に翻訳〜」というところで和風を取り入れなきゃと考えたんでしょうね。あまりコンニャクは関係ない画像が出来上がりました。どれも全然だめですけど、和風に寄っていない左から二番目をベストアンサーにします(トレイにコンニャクが見当たらないけど、、、)
★「未来の道具;もしもボックス」(電話ボックスで受話器に願いを伝えると、その通りの世界に変わる)
「テレビ朝日公式サイト」より引用
◎生成結果
これはある意味特徴のないものなので、どれも近いものが生成されました。偶然なのかどうか?赤いボックスになってますね。どれでも良い感じですが、電話を未来的にしようと頑張ってる一番右をベストアンサーにしたいと思います。
★「未来の道具;タイムマシン」(時空を自由に移動するための、空を飛ぶ風呂敷に近い乗り物)
「テレビ朝日公式サイト」より引用
◎生成結果
うーん、「空を飛ぶ風呂敷」を入れたのが失敗だったんでしょうね(もともと風呂敷じゃなかったか) これはまた和風な画像が生成されました。まったく違うものなので選びようがないですよねw AIはタイムマシンのステレオタイプを学んでいるはずなのに、このズレは想定外でした。それでもなんとか人間が乗っている?ということで、無理やり一番左をベストアンサーにします。
★「未来の道具;どこでもドア」(行きたい場所をイメージしてドアを開けると目的地に到着できる)
「テレビ朝日公式サイト」より引用
◎生成結果
どこでもドアも衝撃的にズレてますね。今度は中華風が混ざってる感じです。どこからこのイメージを想像してしまったのか気になりますw まあ、もともとなんの変哲もないドアではありますので、イメージの飛躍力を試すとこんな感じになるということでしょうかね。
あえてベストアンサーを選ぶとしたら、しっかりとドアが描かれている一番左かなと思います。(キャラはちょっと「ちびまる子ちゃん」入ってる)
「架空のモノ画像生成」はいかがでしたか? オリジナルが正解ではありますが、現実には存在しないものなので、例えばリンゴの生成のように完璧なものが出てくることはありませんよね。あくまでもAIが想像(創造)するとどんなものがアウトプットされるのかを検証して楽しむのがテーマですね。
もちろんAIに良い仕事をしてもらうためには、私たち制作者がプロンプトのルールを理解し精度を上げていかなければなりません。これは人間同士のコミュニケーションでも変わりませんけどね。いかにうまく伝えられるか? 逆に受け手は正しく理解できるか? そんな社会の普遍的な課題を思い出させてくれます。まずは、正しく伝えることが大切なのは間違いないでしょうから、改めて生成AIを通して学んだような気がします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。