前号から引き続き「Clubhouse(クラブハウス)」を1週間使ってみて見えてきたことをお伝えいたします。
この1週間、やはりどのメディアでも「Clubhouse」の話題が多く取り上げられていましたが、
今号ではあくまでも個人的に感じた4点をお伝えいたします。
・コミュニケーションが苦手な私も楽しめた「Clubhouse」1週間
・ここが面白いポイント
・課題と感じたポイント
・ビジネスに使うには?
*画像撮影Dream Movie
■コミュニケーションが苦手(コミュ障)な私も楽しめた「Clubhouse」1週間
結論から先にお伝えしますと、私は大いに楽しめました。
実はかなりSNSでのコミュニケーションに苦手意識が強かったこともあり、
続かないと思っていましたが、1週間「Clubhouse」にどっぷりハマってしまいました。
私が従来のSNSで苦手だったところは
「コメントの応酬」「いかに自分が正しいか」「いかに自分が詳しいか」
こういったやり取りに、ついていけない部分がありました。
今後、同様の事が「Clubhouse」で全くないとは言えませんが、実名で音声会話を楽しむという点で大いに私は楽しめました。
私にはやさしい世界と感じた部分が多くありました。
その他に感じたことは、
・多くの人が敬語(当然と言えば当然)
・会話を楽しみたいという雰囲気
・義務感がない
私が参加したルームがそうだったのかもしれませんが、
全体として「楽しみたい、学びたい、新しいことをしたい」という雰囲気が伝わってくるものでした。
その中でも特に面白いと感じたポイントをご紹介します。
■ここが面白いポイント
・「個人のラジオ」これは体験する前から予想はしていましたし、多くの方もここに楽しみを感じていらっしゃると思いますが、
圧倒的なルーム数から自分の興味に合った会話を聞けます。
改めて人の話を聞く面白さ、検索では知りえない体験談、
それら全てを生の声で聞ける「個人のラジオ」の面白さがここにはあると感じました。
・「何も話さないルーム」意外に多いのが、意図的に会話をしないルームです。
「Clubhouse」の楽しみ方を否定するようなルームですが、これが案外面白いのです。
仕事や作業を続けたいが「繋がり」は欲しているという方が多いのだと思います。
特にクリエイターのルームに多く存在します。
*画像撮影Dream Movie(「Clubhouse」内「room」サンプルより)
・「起業セミナールーム」明確にセミナーと謳っているわけではありませんが、これも増えてきています。
個人的にはこの「起業セミナールーム」がこれからどんどんと増えてくるように感じています。
*画像撮影Dream Movie(「Clubhouse」内「room」サンプルより)
・「人気ランキング」これは公式のランキングではなく、
株式会社ユーザーローカル社が独自のAI技術を使って、人気ランキングを発表しているもので、
ルームを探す際の目安になり現在大変注目されています。
プレスリリースからリンクを貼っておきますので、ぜひ活用してみてください。
●株式会社ユーザーローカル:プレスリリース(2月5日)
「Clubhouseの国内ランキング&配信スケジュールサイトを公開」
https://www.userlocal.jp/press/20210205cr/
面白いポイントは沢山あり、まだまだお伝えしたいことはありますが、
それでもやはり、課題と感じたポイントは外せません。
■課題と感じたポイント
・「日本語に対応していない」※2021年2月15日現在。
爆発的な人気となった「Clubhouse」ですが、実はまだ日本語版のリリースはされていません。
もちろんルームタイトルやユーザー名などの表記は日本語で表示されますが、
アプリ設定等は英語表記のみです。
登録や簡単な設定は通常のSNSと同様なので、だれでもできますが、
何かトラブルがあった時や、退会したい時などに戸惑いを感じます。
日本語版のリリースが待たれるところです。
・「ガイドライン(ルール)が利用者にしっかりと理解されているか疑問」
これもローカライズされていないことに起因してると思うのですが、
先日も某タレントのルーム内での会話が週刊誌に掲載され問題になりました。
基本的なルールを伝える効果的な方法も考えるべきでしょう。
英文となりますが、ガイドラインのリンクを貼っておきます。
ブラウザの機能によっては日本語表記が可能ですので確認してみてください。
●Clubhouse:Community Guidelines
https://www.notion.so/Community-Guidelines-461a6860abda41649e17c34dc1dd4b5f
最後に、ビジネスパーソンにとっての関心事である「Clubhouseをビジネスにどう活用するか?」です。
■ビジネスに活用するには?
「Clubhouse」そのものに、広告などの収益化のサービスはなく、※2021年2月15日現在
多くのユーザーがマネタイズの方法を模索しています。
現在ビジネスに活用しているものは、“面白いポイント”で上げた、「セミナールーム」が
それに近いのかもしれませんが、直接的に収益が出ているわけではありません。
現時点では、
「Clubhouse」内でのトークから得た、ひらめきやアイデアを実業に活かすことや、
もしくは、ルーム内のトークで有益な情報を不特定多数に提供し個人の評価を上げていく、
ということがビジネスに活かす近道なのかもしれません。
ある意味「Clubhouse」は、評価経済※という概念を分かりやすく体験できるサービスと捉えることができます。
※【評価経済】貨幣と商品を交換し合う貨幣経済社会に対して、
評価と影響を交換しあう経済形態により現代社会を説明しようとする考え方である。
welbo辞書参照
また、ここ一週間で多くのメディアがマイナス面の情報も発信していました。
・セキュリティーが不安
・退会ができない(退会方法が分かりにくい)
・トーク内容の週刊誌掲載にみる情報漏えい問題
・Clubhouse疲れ…
しかし、これはどのSNSもサービス導入時に抱えてきた問題でもあります。
極端に恐れる必要はないのではないでしょうか。
どのようなものでも最初は懐疑的な目を向けられるものです。
ぜひ自分なりの「Clubhouse」の楽しみ方をトライしてみてください。
あなたならではの新しい世界が開けるかも知れません。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
次号は、ついに始まりました大河ドラマ「青天を衝け」について
当社ならではの視点でお届けします。お楽しみに!
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