今号は、伊藤が担当いたします。
今回は一眼カメラ(LUMIX DC-S5)におけるLOG撮影の検証をお送りいたします。
LOG撮影とは、カメラで動画を撮影する際に用いられる撮影方法の一つで、特にプロフェッショナルな映像制作で広く使用されています。
LOG撮影は、カメラのダイナミックレンジを最大限に活用し、後処理(ポストプロダクション)でのカラーグレーディングにおいて柔軟性を持たせるための設定です。
【一眼レフやミラーレスカメラにおけるLOG撮影】
一眼レフやミラーレスカメラでLOG撮影を行うには、対応するカメラ機種と設定が必要です。多くのプロフェッショナル向けカメラでは、LOG撮影モードが搭載されています。
【LOG撮影の特徴】
広いダイナミックレンジ:明るい部分から暗い部分までの情報を広く保持することができ、白飛びや黒潰れを防ぎます。
フラットな画像:LOGで撮影された映像はコントラストや彩度が低く、非常にフラットに見えます。これは後でカラーグレーディングを行うための余地を残すためです。
後処理の柔軟性:撮影後に映像の色調やコントラストを自由に調整できるため、シーンに応じた表現が可能になります。
【注意点】
LOG撮影には高度なポストプロダクションの技術が必要です。
通常のモニターで見るとフラットで味気ない映像に見えるため、撮影中のモニタリングには適切なLUT(Look-Up Table)を使用することが推奨されます。
【利点と欠点】
利点:幅広いダイナミックレンジと柔軟な色調補正が可能。
欠点:撮影時に映像がフラットで確認しにくい。
ポストプロダクションの手間が増える。
カメラとポストプロダクションの技術が必要。
LOG撮影を活用することで、映画やドラマ、CMなどの映像制作において、より豊かな表現と質の高い映像を実現することができます。
さっそく近所の公園で子供をモデルにいくつか手持ちのLUMIX DC-S5でLOGにて撮影してLUTをあててみました。
【LUT(ルックアップテーブル)】
LUT(ルックアップテーブル)とは、LOGフォーマットで撮影された映像の色補正や色調整を行うために使用される変換テーブルのことです。LOG撮影は、広いダイナミックレンジと豊富な色情報を保持するために、カメラのセンサーからのデータを線形ではなく対数的に記録する撮影方式です。この方式は、後処理での柔軟な色補正を可能にします
一つ目のLUTはパナソニックの純正LUTです。
https://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/download/lut/index.html
こちらは撮影したLUTをあてる前のオリジナル素材です。
純正のLUTをプレミアプロのLumetriカラーにてあてた状態です。
これはさすがに純正の事もあり一発でしっくりきます。
これを元に、いろいろ好みに応じて、いじっていくのが順当かもしれません。
二つ目はLUMIX Color Labより無料でダウンロードできるLUTをあててみました。
https://lumix-base.jpn.panasonic.com/color-lab/
今回はNatural LUMIXというのを試してみました。
わりとビビットな色合いになりますね。
いろいろ試してみるのも楽しいですね。
皆さまも是非一度LOG撮影の世界をのぞいてみては如何でしょうか?
次回もいろいろなLUTをあてて検証してみたいと思います。
お楽しみに。
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