映像制作Tipsの25回目。前回に引き続きフリーソフト「OpenShot」を取り上げます。
◎フリー、オープンソース動画編集ソフト「OpenShot Video Editor」開発元: OpenShot Studios, LLC
https://www.openshot.org/ja/
■トランジションについて
トランジションは、これでもかとばかりに多く用意されています。ネットの情報では400種類以上とありますが、見る限りは100程度という気がしますが。一つのトランジションのオプションも含めると400近くになるのかも知れませんね。※動き方のバリエーションでカウントしている?
使い方はと言いますと、アドビプレミアを代表とする通常の編集ソフトの方法と異なる感じです。これは私が使いこなしていないのが原因かも知れませんので悪しからず。今後の課題として残るべきものの一つですね。
普通はトランジションを掛ける場合には、クリップ間にトランジションのクリップを重ねると思うんですが、OpenShotではなぜか上手くいきませんでした。2つのクリップがクロスしないので画像のようにブラックになってしまうんですよね。ネットで調べてみるとクリップ間に乗せる通常のやり方をしてるレビュー動画があったんですが、その動画では上記のようにブラックになっているにも関わらず言及してなかったんですよね。結局この方法での正答を見つけられませんでした。
ということで、以下の面倒な方法でトランジションを掛けてみました。
トラックを上下に位置させてクリップの重なりを作るという原始的な方法です(笑)
上トラックのクリップの前後にトランジションを掛けて下トラックのクリップとクロスさせるという感じです。結構面倒なので絶対にこの方法じゃないなと思いつつ、今回は我慢してやってみました。
このやり方ならちゃんとトランジションが掛かりますね。(ひし形ワイプ)
1トラックでトランジションができないのは恐らく何かのバグだと思うので、引き続き調べてみます。
■エフェクトについて
エフェクトはトランジションと比較して控えめです。明るさ・コントラストや色調整、ぼかしなど基本的なものというラインナップになっています。
■「輝度とコントラスト」
■「色相」
■「ネガフィルム」
■「彩度」
■「ウェーブ」
今回試したものは上記のエフェクトです。特殊なものは装備されてませんので、派手な動画コンテンツを作成するには不向きな印象です。
■サンプル動画をご覧ください。
トランジションの使い方に課題を残してしまった感じですが、全体の印象としては、繋ぐことに重きを置くアッセンブル編集なら問題なく使用できると思いますので、切り抜き動画等の作成には活用できるのではないでしょうか。反面、映像の演出にこだわる作品(PVなど)なら実力不足というところですね。こだわる作品なら無理せずプレミアやアフターエフェクトを利用したほうが早く良いものができるのは間違いないと思います。
とはいえ、オープンソースで完全フリーとして考えれば、十分な機能を持つ動画編集ソフトだと感じましたので、皆様も機会があればお試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。