私の担当号では「ビジネスに役立つ動画制作」を取り上げています。
今回のテーマは、動画編集ソフト “ゆっくりMovieMaker” です。
YouTubeでご覧になった方がいらっしゃるかも知れませんが、
ゲーム紹介動画などでアニメキャラが掛け合いをしながら実況や解説をするために使用されています。
※ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8AMovieMaker
動画編集ソフトではあるのですが、編集作業をするだけではなく、テキストを打ち込むだけでタイムライン上に挿入したキャラクターが喋ってくれます。とても簡単に掛け合いトークの動画が作れますので、ゲーム実況だけではなくビジネスへの活用の可能性もあるかもしれません。
■ゆっくりMovieMaker4β
「ゆっくりMovieMaker」は“饅頭遣いのおもちゃ箱”というサイトで無償配布されているフリーソフトです。
※キャラクター等は商用利用不可
※最新バージョンはWindows10対応の4ベータとなります。
無償ソフトとはいえ必要十分な機能が備わっています。収録した動画素材を“切ったり貼ったり”テロップを入れたりという基本的な編集はもちろんのこと、モノクロやセピアなど映像の加工やモーションを加えることもでき、音声も簡単にフェードイン・アウトすることが可能です。
※編集ソフト「ゆっくりMovieMaker」:饅頭遣いのおもちゃ箱
https://manjubox.net/ymm4/
※背景画像:「かわいいフリー素材集いらすとや」
https://www.irasutoya.com/
■「ゆっくりMovieMaker」のストロングポイントは掛け合い実況
本格的な動画編集をする場合は、アドビ「プレミア」やアップルの「iMovie」などの多機能なソフトが適していると思いますので、あくまでも「ゆっくりMovieMaker」を使用する目的は“キャラクターによる実況”です。
簡易的に作成をしたサンプル動画を御覧ください。(1分00秒)
①キャラクターが喋ります
少々、ビジネスシーンにはそぐわないキャラクターではありますが、機能としてはとても良くできています。喋りに合わせて口が動くようにプログラムされていますし、まばたきもします。
(子供たちが実況動画にハマるのが分かる気がしますね)
音声合成の性別やタイプなどのボイス設定は多彩です。女性、男性、ロボットなどキャラに合わせて選べ、話すスピードなども調整可能です。
②実況ボイス、コメントテロップの挿入も簡単
ボイスとテロップの挿入はとても簡単です。タイムラインの左下にあるボイスキャラを選択し、テキストボックスにセリフを打ち込み「追加」をクリックすると、タイムラインに挿入され音声と文字テロップが一緒に反映されます。
キャラクター画(魔理沙)はタイムラインのレイヤー7に最初から最後まで乗せている状態ですが、レイヤー4のように音声クリップが乗っている箇所は“口パク”をして喋ります。音声クリップが重なっていない箇所はまばたきのみになります。とにかく操作がシンプルですのでスピーディーに掛け合いトークが作成できます。
③動画書き出し機能
これまで最終書き出しには別途動画ソフトを準備する必要があったようですが、最新バージョンの4ベータ版から動画の書き出し機能が備わっています。最も汎用性のあるH.264を書き出せますので、作業効率も問題ありませんね。ご覧いただいたサンプル動画も画質良好だと思います。動画制作者にとっては重要なポイントです。
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いかがでしたか? YouTubeのゲーム実況で使用されているソフトのため、ご存じない方も多くいらっしゃるかもしれません。ビジネスには縁遠いものという印象もありますが、簡単にアニメキャラによる掛け合いトークが作成できる点については、注目すべきところがあると考えています。
次号では、「もしビジネスシーンで活用するなら?」というテーマで引き続き「ゆっくりMovieMaker」を取り上げてみます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。