★Adobe Firefly
「普段の言葉で文章を入力すれば、生成AIがプロ顔負けのビジュアルを生成します。」
https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202309/20230913_commercial-release-of-gen-ai.html
前号に続き、提供開始されたAdobe Fireflyを紹介します。
前回は「テキストから画像生成」を試してみましたが、今回は一つのストーリーを見立て、生成した画像を使用して物語スライドショーを作成したいと思います。
サンプルのストーリーは、誰もが知っている「ウサギとカメ」にしてみます。
■イソップ童話「ウサギとカメ」
むかしむかしの おはなしです。
「ぼくは、だれにも かけっこはまけないんだ」
うさぎは とくいそうに じまんしました。
「ぼくだって、まけないよ」
かめも いいました。
「それなら、あのやまの てっぺんまで、しょうぶしよう」
うさぎが いいました。
ふたりのまえには くねくねしたやまみちが ひろがっています。
「いちについて ようい どん!」
うさぎは びゅーんと とびだします。
かめは ゆっくり ゆっくり やまみちをのぼります。
うさぎは、あっというまに みえなくなりました。
うさぎは やまのまんなかで、うしろをふりむきます。
「かめさんは ずいぶんゆっくりだなあ。ちょっと、きゅうけいしようっと」
そして、ぐうぐうねむってしまいました。
そのころかめは、ゆっくりはしっていました。
「まだ、てっぺんまではんぶんいじょうある」
あしはつかれて ぼうきれのようです。
それでも、ふうふう いいながら、かめははしりつづけました。
「しまった!ねすごした!」
うさぎが とびおきました。
うさぎはすごいはやさで かめをおいかけます。
「かめさんに、まけてたまるか」
てっぺんに さきについたのは、かめでした。
かめはうれしくて にこにこ。
うさぎは、しょんぼり。
「うさぎさん、いっしょにはしってくれてありがとう」
ふたりはなかよくあくしゅをして、にっこりとわらいました。
※
以下の画像をFireflyで生成しました。
◎イントロ、アウトロ:日本の童話を想起させる山のイラスト
◎山にいるシンプルなウサギが正面を向いている
◎山にいるシンプルなカメが正面を向いている
◎山頂に続く獣道
◎走っているウサギ
◎山の中を歩いているカメ
◎遠くにいる山の中を歩いているカメ
◎山の中で昼寝をするウサギ
◎驚いているウサギ
◎山の中全力疾走しているウサギ
◎山頂にたどり着いたカメ
◎山頂でがっかりしているウサギ
◎ウサギ、カメが山頂で握手をする
※本作の画像設定は以下
グラフィック、落ち着いたカラー、ベクター風、カートゥーン
※制作した動画はコチラ
上記のテキトーなテキストで思い描く画像が生成できるのか半信半疑でしたが、実際にやってみると、それなりの画像ができました。しかし画像生成AIの課題というべき問題がありますね。それは再現性がないというところです。例えば一度生成されたウサギのキャラクターを別のシチュエーションでは再現できないようです。今回の動画で言えば、走るウサギと寝ているウサギを同じキャラクターにすることはほぼ不可能という感じです。※何度もトライすれば近いものは生成されるかも知れませんが。この点は今後、機能追加されるところだろうと思います。
いかがでしたか。画像生成AIのサービスはマイクロソフトBingやOpenAIからも提供されていますね。
Fireflyは現状でもかなり使えるアプリですが、ある意味“成長”するのがAIですから、恐ろしほどのスピードでさらにクオリティが上がり続けるのではないでしょうか。
画像生成は楽しい作業ですので、一度体験してみることをオススメします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。