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「2024年!活気に満ち上昇の勢いで成長を願う」【ドリームムービー通信:第285号】

能登半島地震、羽田空港での事故において、被害にあわれた皆さま、被災されたすべての方々に謹んでお見舞いを申し上げます。
被災地域の安全の確保と一日も早い復興を衷心よりお祈りいたします。

2024年1月1日に新年号をお送りしましたが、当社は、1月4日より始動しております。
始動後最初となる今号は、上田が担当いたします。

本年の干支は「辰(たつ)/龍・竜」、一般的に大きなことが起こる年といわれ、2024年は「甲辰(きのえたつ)」で、勢いよく活気あふれる年、上昇の勢いがあって成長していく年といわれています。

十二支は、元々中国の暦や占星術において発展し、12の動物が特定の年月日時を表すために使われていますが、なぜ、唯一実在しない龍が入っているのでしょうか?

龍は自然界のさまざまな要素や現象と結びつけられており、古代中国社会にとって強く神秘的で、非常に重要な存在として、想像上の生物という認識ではなく、自然界と人々の生活に対する深い象徴的意味を持っていたからだそうです。

ところで、新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置づけは、昨年5月8日から「5類感染症」(基本的感染対策について、政府として一律に対応を求めることはなく、感染対策の実施については個人・事業者の判断を基本とする)となりました。日本においては、2020年1月15日に最初の感染者が確認されて約3年半にも及んだコロナ禍、2023年5月9日までの日本における感染者数約3,380万人、死者数74,694人と公表されています(2020年1月以降の全期間について厚生労働省が集計したデータによる)。
欧州全土では、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの感染が広がっているという報道(2024年1月9日ロイター)もあり、コロナ禍の経験を活かして引き続き留意しなければなりません。

さて、昨年冒頭のメルマガでは、主要経済誌が予測する動向を確認し、近未来から遙か先の地球の未来を予測する映像に触れましたが、本年は、多く報道されているトピックスの中で、主観的に気になるものをあげてみたいと思います。

■2024年の注目トピックス

世界的に影響を与えるトピックスとして、2024年は、オリンピックイヤーであり、米大統領選挙が行われることがあげられます。
日本においては、株式市場に追い風となる要素として、新NISA制度の開始、米利下げ等にも注目が集まっています。
また、物価高によるデフレ脱却、その対策としての賃上げ、深刻化する人手不足の問題も懸念されています。

【1月】
1月より、新NISA制度が開始されますが、旧NISAに比べ、多くの金額を非課税で投資することが可能となり、長期の資産形成に向けて柔軟に投資に取り組むことができる制度設計がなされています。NISAは、通常金融商品への投資にかかる運用益や配当に対して課税される20.315%が非課税になる制度です。
旧制度では、つみたてNISAの800万円(最大)、もしくは、一般NISAの600万円(最大)の選択制でしたが、新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能で、併せて1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)まで拡大されています。非課税保有期間も、旧制度のつみたてNISAが20年間、一般NISAが5年間から、新NISAでは無期限になるという革命的な内容と考えられています。

1月13日に行われる台湾総統選挙は、日本にとって対中外交においても気になるところです。

【2~3月】
脱デフレとして、春闘も気になります。
日本は、1990年代終わりから、長らく物価が上昇していませんでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によりモノやサービスの提供が滞ったことや、ロシアによるウクライナ侵攻により日本が輸入するモノの国際的な相場が大きく上昇したこと等で、物価上昇が顕著になっています。
物価高への強い懸念と不安感を払拭するには、賃上げが大きな解決策になることは間違いありません。しかし、賃上げが十分に追いついているとはいえず、中小企業への波及と実現が期待されますが、伴う財源確保が懸念されます。

【3月】
米大統領予備選挙・スーパーチューズデー(党員集会)で、再選を目指すバイデン現大統領、返り咲きを目指しているといわれる共和党トランプ前大統領の動向が明らかになるのではないでしょうか。
また、ロシア大統領選挙は、有力な対立候補がいない中、プーチン現大統領の再選が確実視されており、当選すれば任期は2030年までになります。

【4月】
「2024年問題」の1つである、4月1日以降、建設、運輸、医療に対して例外的に認められていた時間外労働の上限規制の猶予(年間960時間)が終了することから発生する諸問題が懸念されています。

【6月】
所得税・住民税の定額減税(納税者本人と扶養家族を対象に所得税は3万円、住民税は1万円のあわせて4万円/人)が実施される予定です(年収2,000万円を超える人を除く)。

【7月】
7月3日に、一万円(渋沢栄一)、五千円(津田梅子)、千円(北里柴三郎)の3券種が改刷される予定です。
東京都知事選挙が、7月7日(6月20日告示)に行われる予定です。

【7~9月】
パリ五輪が、7月26日から8月11日まで、パラリンピックは、8月28日から9月8日まで開催予定です。

【9月】
岸田自民党総裁が任期を迎え、動向が注目されます。昨年は、G7広島サミットの成功等で支持率が持ち直していたものの、物価高や閣僚の不祥事にかかる辞任が続いたこと等で支持率は低調化、さらに自民党派閥パーティー券の問題が発生し、期待以上に不安の声も多く聞こえています。

【11月】
米大統領選挙が行われ、結果により、世界情勢が激変することはほぼ間違いがないと考えられます。米国のウクライナ支援の動向により、ウクライナ情勢はどうなるのか、中東情勢を巡り、イスラエル支持の比重によって、アラブ諸国の反発も懸念されます。
世界経済や日本の株式市場にも大きな影響を及ぼすと考えられます。

【2025年に向けて】
大阪・関西万博(EXPO2025)が、2025年4月13日から2025年10月13日までの184日間開催予定です。2兆円を超えるといわれる高い経済効果が見込まれており、2024年後半にかけては、さまざまな課題や期待もわき上がってくるのではないかと予想しています。

■経済の発展と幸せ感

多くの方々は、日常の生活がとても気になり、特にお金に対する期待と不安は相当なものだと思います。
一昨年、昨年も述べたのですが、経済や科学等の発展と、人間の幸福度との相関関係はどうなのでしょうか?

興味深い研究・調査結果が少なからず公表されており、下記も興味深い内容が論述されています。

鹿熊勤『自然と神と縄文人』日本トランスパーソナル心理学/精神医学会誌「トランスパーソナル心理学/精神医学」vol.19, No.1, 2020年
http://jatp.info/_src/2473/19kakuma021-030.pdf?v=1621238032574

この中に以下の興味深い記述があります。
「私たちが生きる21世紀は歴史上、最も物質的幸福を享受している時代だが、その割に幸福を実感している人は少なく、むしろ社会は不安の種だらけである・・・」

このことを理解するのにわかりやすい四字熟語があります。

それは、「有無同然」

富や地位・名誉があって、健康、容姿端麗であったら幸せになれるのか?

経済や科学等の発展と、人々の「幸せ感」は、必ずしもリンクしていない、ある一定レベルからは、同レベルか、むしろ、下降しているようにも感じられます。

経済や科学等の発展は、すばらしいことに違いありませんが、それと並行して、お金・財産・健康・地位・名誉等に左右されない、揺るぎない「幸せ」をみんなが感じられる社会の到来が望まれます。

本年が、勢いよく活気あふれる年、上昇の勢いがあって成長していく年となり、戦争が終結し、正義感に満ちた優しい社会となりますよう、そして、人々が「幸せ」を実感して人生を送れる年となりますように。

本メールマガジンが、皆さまのお役に立ちますよう、また皆さまにとって、よりよい年になりますことを願っています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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