能登半島地震において、被害にあわれた皆さま、被災されたすべての方々に謹んでお見舞いを申し上げます。
被災地域の安全の確保と一日も早い復興を衷心よりお祈りいたします。
今号は、伊藤が担当いたします。
今回は動画撮影で使用する一眼カメラにおけるレンズに関して少し考察してみたいと思います。
近年一眼カメラでの動画撮影は一般的な物になってきました。
ビデオカメラは持っていないけど、一眼カメラで動画撮影を行っている方は多いかと思います。
いろいろなレンズに交換して撮影を楽しむことが出来るのも一眼カメラの魅力ですよね。
ただレンズ種類も多いので何を選んでいいのかが難しいかと思います。
しかも一眼カメラにはセンサーサイズやメーカーのマウント方法の違いなども多岐にわたります。
以下少しだけですがまとめてみました。
代表的な一眼カメラのセンサーサイズ
・35mmフルサイズ
・APS-C
・マイクロフォーサーズ
センサーサイズとは、デジタルカメラに内蔵されている、『光をキャッチして画像を作り出す、イメージセンサーの大きさ』のことです。
基本的に、このセンサーサイズが大きくなればなるほど画質は良くなり、それに比例して価格も高くなります。
また背景をボカした撮影をするには大きなセンサーサイズの方がボケやすいと言われております。
ただ写真撮影だとボケ味は重要な要素ですが被写体が常に動いているような動画撮影だと
あまりにも周囲がボケすぎるとピントを合わせるのが非常に困難となり不便なこともあります。
ですので動画撮影用ではマイクロフォーサーズでも十分使用できるかと思います。
マイクロフォーサーズの代表的な動画カメラとしてパナソニックのGHシリーズが有名です。
まずは一眼カメラで動画を奇麗に撮影してみたたいという方にはこのGHシリーズはおすすめかと思います。
大きさもコンパクトで価格もそれほど高くは無く非常に優秀なシリーズかと思っています。
まとめるとセンサーサイズを考えるときには
・写真などで大きなボケ味を求める方はフルサイズセンサー
・予算を抑え、なるべく失敗の少なく動画撮影したという方はマイクロフォーサーズ
という選択肢でしょうか。
代表的な各社レンズのマウント方法
・EFマウント(Canon 一眼レフ)
・RFマウント(Canon ミラーレス)
・Fマウント(Nikon 一眼レフ)
・Zマウント(Nikon ミラーレス)
・Eマウント(Sony)
・Lマウント(ライカ、パナソニック等)
・マイクロフォーサーズマウント(オリンパス、パナソニック等)
この他にもまだまだいろいろあるようです。
各社で一眼レフ用とミラーレス一眼用でマウントが違う所もまたややこしい所。
違うマントのレンズは社外品などのアダプターをつければ装着は可能ですが
基本的にはそのメーカーの指定マウントのレンズを使うことになります。
上記でマイクロフォーサーズのみは各メーカーでの統一規格となっていて
各社のマイクロフォーサーズのカメラで共通のレンズを使うことが出来ます。
また単焦点(固定焦点)レンズ、ズームレンズという選択も悩むとこですが、動画撮影であまり頻繁にレンズ交換をするというのも現実的ではないかと思いますので広角から中望遠までカバーできるズームレンズが最適かと考えております。
(被写体があまり動かないインタビュー撮影などでは単焦点レンズでの撮影は有効かと思います。)
あと動画で使用するズームレンズで必須かと思うのは固定F値のレンズになるかと思います。
可変のF値のレンズだとズームを使うと途中で明るさが変わってしまうということが起こります。
可能なら固定F値のレンズが理想的と思っております。
自分の考える理想的なレンズ
・F値は全域で固定(F4以下)
・レンズ内手振れ補正あり
・広角から中望遠までのズームレンズ(24-105あたり)フォーサーズなら(12-60くらい)
・なるべくコンパクトなレンズ
・価格もそれほど高くない
しかし上記の条件がすべて当てはまるレンズはなかなか無い印象です。
次回は実例を含めてさらに考察していきたいと思います。
お楽しみに