今回は「映像制作Tips」をお届けします。とどまるところを知らない生成AI関連ですが、テーマは「写真から3Dモーション動画を作成する」です。「Immersity AI」というオンラインアプリをご紹介します。
ただし、動画とは言っても3Dアニメーションという感じです。静止画に奥行きを与えてパンをしたりズームをしたりといった動きを与える擬似的なものですね(パララックスアニメーション)。数年前だと、例えば一枚の写真から人物を切り抜き、背景とのズレを生み出して立体的に見せるやり方をしていましたが、もうオンラインで出来てしまうんですね。本当に手間いらずな世界になりつつあります。興味のある方はぜひ確認してください。
https://www.immersity.ai/
ウェブサイトのトップページを見ていただければ、やりたいことがすぐに分かると思います。個人的に静止画に奥行きを与える映像は独特の雰囲気があって面白いと思っています。
実は以前から「Projection 3D v4」というパララックスエフェクトのプラグインが気になってたんですよね。https://flashbackj.com/product/projection-3d
価格は15,000円ほどと、それほど高価ではないので購入を考えてたりしたんですけど、でもAIの進化をみると思いとどまってしまいますよね。(オンラインAIも無料ではありませんが)
それでは、実際に触ってみたのでレポートします。と言っても本当に簡単なので解説するほどでもないんですが。まずは素材となる写真はこちらです。
完成品としてエクスポートしたのがこちらのGIFファイルです。
こちらのファイルサイズはGIF500ピクセルほどなので画質は良くありませんが、MP4で4Kのファイルが作成できるようです。初期登録の際に100クレジットが付与されるんですが、4Kは60クレジット使用だったのでやめておきました。恐らくもっと高画質のファイルが作成できると思います。
■ログイン:今回はグーグルアカウントを使用しました。
■写真画像をインポートします。動画ファイルは200クレジットが必要なので試していません。
解像度は10メガピクセルに制限されて自動的に縮小されるようです。
■操作・設定画面
操作画面はとてもシンプルなものです。それほど細かい設定は出来ない印象ですが、3Dモーションが複数用意されていますので、クリックするだけで反映されます。
★操作時の動画です。
デフォルトで9パターンのモーションが用意されています。これは素材にもよるんでしょうが、ズーム系は女性の背後のビルが残像していて使用するにはキビしい感じですね。この写真では水平が最もしっくりくるモーションのようです。
■ファイルの作成
ブラウザーの日本語訳では輸出になってますがエクスポートです。
エクスポート形式を選択します。MP4はクレジットが心もとないのでGIF3Dモーションで書き出しました。
30クレジットが必要です。無料で100クレジット付与されてますので有効に活用しましょう。ちなみにサブスクリプションは展開していないようです。
500クレジットで5ドル(約780円:1ドル156円換算)ですので、トライアルで購入してみても損はないかなと思います。
ファイルが作成されたらダウンロードをクリックして完了です。動画尺は5秒ほどとなってます。ちょっとしたモーションだとこのくらいが限度なんでしょうね。
「写真から3Dモーション動画」を作成するオンラインアプリ「Immersity AI」はいかがでしたか?写真をベースにしたスライドショー動画などに活用したら表現の幅が広がって面白いのではないかと思います。まずは無料のクレジットでお試しくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。