2025年1月1日に新年のご挨拶をお送りしましたが、当社は、1月6日より始動しております。
始動後最初となる今号は、上田が担当いたします。
本年の干支は「巳(み)/蛇」、一般的に変化と再生の年といわれています。
さらに、2025年は「乙巳(きのとみ)」で、柔軟性と適応力を象徴する「乙」と、再生と変化を意味する蛇「巳」が組み合わさり、努力を重ねて物事を安定させる縁起のよい年とされています。
乙巳生まれの人の特性といわれる粘り強く努力し、芸術的な才能にも長けていることにあやかり、さらに自身の意見をしっかり持って成長を実感する年にしていきたいものです。
ところで、インフルエンザが猛威を振るっており、新型コロナ、さらにマイコプラズマ肺炎が加わる「トリプルデミック」の様相になっております。
うがいや手指の消毒、マスクの着用など、コロナ禍での予防法を思い出し、しっかりと感染防止を心がけてまいりましょう。
さて、2025年に日本で何が起きるのでしょうか?
2025年問題、大阪・関西万博、NISA・iDeCoや暗号資産等の金融・投資、戦争、AI等に留意しながら、2025年の注目トピックスについて確認したいと思います。
そして、毎年述べていますが、人々が「幸せ」を実感して人生を送れる年となることを願っています。
■2025年の注目キーワード
「THE WIRED WORLD IN 2025」※(『WIRED』)に記載の最重要キーワードを確認してみたいと思います(※ユヴァル・ノア・ハラリやオードリー・タン、安野貴博、九段理江をはじめとする40名以上のビジョナリーが、テクノロジーやビジネス、カルチャーなど全10分野において、2025年を見通す最重要キーワードを掲げている)。
本特集は、未来を実装する者たちにとって必携の手引きとなるだろうと述べられており、以下のキーワードをなぞるだけでも興味を惹かれるのではないでしょうか?
TECHNOLOGY
多様なAIモデルを進化的にマージする:Sakana AI
AIの使い方を誰もが自分で決められる権利を
擬人化されたAIエージェントが人々を操り始める
ビッグテックの終焉:メレディス・ウィテカー
CULTURE
EXPO2025: “未来を実験する場”のカウントダウン
万博は未来を選び取るための「目次」:齋藤精一
スクリーンを手放し、つながりを取り戻そう
退屈な街は“健康に悪い”ことが証明される:トーマス・ヘザウィック
Z世代が選択する「シンプルさ」が社会の本質的変化を促す
ヒップホップにもAIが存分に生かされていく
BUSINESS
量子コンピューターにとって2025年は、「次の産業革命」に向けたステップの年:北川拓也インタビュー
AIの社会活用には技術の低価格化が必要だ
生成AIはその有用性を証明しなければならない
企業が人間とAIの最も効果的な組み合わせを見つける
ソーシャルメディアで人間同士が交流し発言することの価値が高まる
SCIENCE
天体望遠鏡の超大型化が加速する
AIは動物の会話を翻訳できるか
AIとCRISPRの組み合わせが世界を変える
40光年の彼方に生命が存在する兆候を発見する
無意識状態が続く患者に本当は意識があるかどうかを測定する
月面経済を持続的に発展させる
HEALTH
AIによる医療は幻滅期の先へ:宮田裕章
「自然」が都市生活者の処方箋となる
医療AIに潜む人種的バイアスの是正が進む
抗体が不老長寿のための有用なツールとなる
デジタルネイティブの保護が企業の義務となる:ジョナサン・デヴィッド・ハイト
マイクロバイオームと健康の広範な関係が明らかになる
ENVIRONMENT
人工衛星が宇宙からメタンの排出源を特定する
地球温暖化による移住が始まっている
人類の途方もない無駄遣いは続くだろう:バーツラフ・シュミル
化石燃料をめぐるナラティブは「排出削減」から「段階的廃止」へ
子どもを大気汚染から守るため、ついに親たちが立ち上がる
AIの環境負荷が気候変動対策の足かせとなる
GEAR mobilities
2025年、注目の電気自動車(EV)の美しき未来のデザイン
HOW TO
来たるべき言葉の恩恵のために:九段理江
老化に打ち勝つためのシンプルな3つのルール
脳科学が教える、いつもすぐそばにある問題に改めて気づく方法
リスクテイカーが実践する13の習慣:ネイト・シルバー
スクリーンタイムをコントロールしてポジティブな関係を築こう
POLITICS
AIエージェントが議論のメディエーターとなる:安野貴博
AIが独裁政権の弱点を突く:ユヴァル・ノア・ハラリ
超富裕層への課税を、ミリオネア自身が求める
ビッグテックは安価な電力を求め、世界を奔走する
AIが民主主義にもたらすのは、悪い影響だけではない
人口崩壊を食い止めたい国家が女性の権利をないがしろにする
SECURITY
“ぶっ壊れた”デジタル広告業界に規制が入る
AIが集めた「都合のいい情報」を誰もが使い出す
テクノロジーが国境を越える避難民の権利を侵害し続ける
過激思想と闘うために「アイデンティティ融合」のメカニズムを知る
人間による誤用がAIをさらに危険なものにする
様々な分野で、AIという文字が多く登場していることに改めて注目しており、AIについて、少しおさらいしてみます。
AIは、(Artificial Intelligence/アーティフィシャル・インテリジェンス)の略で、日本語では「人工知能」と訳されています。AIは、コンピュータが人間の知的行動を模倣する技術で、学習、推論、問題解決、言語理解などの知的作業を行うことができます。AIの研究は1950年代から始まり、現在ではディープラーニングや強化学習などの技術が発展しており、自然言語処理、画像認識、音声認識など、さまざまな分野で応用されています。
近年、爆発的な普及をしたChatGPTもAI技術の進化の一例であり、大量のテキストデータを学習し、人間のような自然な会話を行うことができるようになっています。このようなAI技術の進化により、カスタマーサポートや仮想アシスタント、文書作成支援など、さまざまな分野での応用が可能となり、最近では生成AIによる、画像制作や映像制作にも及んでいます。
軽く想像するだけでも、産業構造の変化と多岐にわたる淘汰、著作権や人権侵害等のコンプライアンス問題、個人の思想の保存と命の関係性等々、利便性の高い未来と並行して怖さも感じます。
■2025年に日本で起きること
●2025年問題
日本においては、2025年問題も注目されています。2025年問題は、超高齢社会が引き起こす社会問題の総称と言われており、団塊の世代(1947年~1949年に生まれた世代)が、後期高齢者(75歳以上)となるこの年から、急速に高齢者人口が増加し、社会保障費の増大、医療・介護施設の不足、人手不足など多岐にわたる問題が顕在化すると考えられています。この問題に対して国が実施している、公費負担の見直し、医療・介護人材の確保、地域包括ケアシステムの構築、企業のDX推進等が、個人の生活にも顕在化してくるのではないでしょうか。
企業としてさらに意識すべきこととして、働きやすい環境を整えることや様々な制度を充実させること、多様な雇用形態の導入等があげられています。
中小・零細企業においては、事業承継も大きな課題であり、公的支援を含めた外部リソースの活用が重要になると考えています。
●大阪・関西万博
大阪・関西万博(EXPO2025)が、2025年4月13日から2025年10月13日までの184日間開催される予定で、2兆円を超えるといわれる高い経済効果が見込まれています。1970年に開催された万国博覧会(大阪万博)は、私が小学3年生(9歳)でした。
55年ぶりの大阪(関西)での開催に懐かしさや様々な感情が蘇ります。
大阪府のHPでは、コンセプトを、People’s Living Lab(未来社会の実験場)と掲げ、以下が述べられています。
「大阪・関西万博では、会場を新たな技術やシステムを実証する、「未来社会の実験場」と位置づけ、多様なプレーヤーによるイノベーションを誘発し、それらを社会実装していくための、Society5 .0 実現型会場を目指す。例えば、人の流れをAI 等の技術でコントロールすることによる、会場内での快適な過ごし方の実現や、キャッシュレス、生体認証システム、世界中の人と会話できる多言語システムの実装等が想定される。」
かなりワクワクしませんか? できれば訪問して体感してみたいものです。
●投資・資産運用・暗号資産
新NISAは引き続き注目が集まっており、iDeCoの投資枠の拡大も公表されて、投資、資産運用に対する注目もさらに高まっていくでしょう。金融市場の動向についても、日銀の利上げや円高シフトが焦点となると予測されます。
トランプ氏が米大統領選に当選した直後から、ビットコインや他の暗号資産に対して非常に積極的な姿勢を示しており、暗号資産が注目されています。その理由として、分散性があり、暗号資産は中央集権的な管理者が存在せず、インフレや政府の介入、政治的な圧力に影響されにくい特徴があります。また、希少性があり、多くの暗号資産は供給量が限られていることから、需要が高まることで価値が上昇します。暗号資産を決済手段として受け入れる企業や店舗が増えており、利便性が高まっています。さらに、暗号資産は資産クラスとして認識され、投資家にとって魅力的な投資対象となっています。
金融市場や資産運用についても、目が離せない年になりそうです。
●戦争・国際情勢
戦争や国際情勢について、2025年はトランプ米大統領の返り咲きで、世界情勢の変化も注目されています。現在進行中の戦争や武力紛争として、ウクライナ紛争(2014年から続くウクライナとロシアの紛争は、2022年にロシアのウクライナ侵攻により激化)、シリア内戦(2011年から続くシリア内戦は、多くの死者と難民を生み出している)、イエメン内戦(2015年から続くイエメン内戦は、深刻な人道危機を引き起こしている)、エチオピアのティグレ紛争(2020年から続くエチオピアのティグレ地域での紛争は、多くの死者と避難民を生み出している)、イスラエル・パレスチナ紛争(2023年に再び激化したイスラエルとパレスチナの紛争は、多くの死者を出している)があげられていますが、これらの紛争は、地域の安定と人々の生活、世界経済にも大きな影響を与えており、一刻も速い終結が望まれます。
■経済の発展と幸せ感
経済の発展と幸せ感について、数年間述べてまいりました。
「私たちが生きる21世紀は歴史上、最も物質的幸福を享受している時代だが、その割に幸福を実感している人は少なく、むしろ社会は不安の種だらけである・・・」
(鹿熊勤『自然と神と縄文人』日本トランスパーソナル心理学/精神医学会誌「トランスパーソナル心理学/精神医学」vol.19, No.1, 2020年)
昨年は、「有無同然」という言葉を述べました。
本年は、「妙好人(みょうこうにん)」について述べ、締めたいと思います。
妙好人とは、仏教に救われて、絶対の幸福になった人のことを言うようです。
『仏説観無量寿経』の中に絶対の幸福になった人のことを「人中の分陀利華(ぶんだりけ)なり」と書かれており、分陀利華とは、インドでは極めて珍しく最高にすばらしい花とされる白蓮華のことだそうです。その白蓮華のような人のことを、善導大師(中国の唐の時代に活躍した仏教の高僧)が、『観無量寿経疏』散善義の中で、「すなわちこれ人中の好人なり。人中の妙好人なり。人中の上々人なり。人中の希有人なり。人中の最勝人なり。」と述べられていることが語源と言われています。
善導大師は、日本においても法然上人(浄土宗の開祖)、親鸞聖人(法然の弟子で浄土真宗の開祖)が祖師と仰いでいるお一人です。
妙好人の意味を、AIが以下のようにまとめています。
念仏信仰を生活の中心に据え、人生の苦難を恵みと受け入れて感謝の内に生き、損得や勝敗、賢愚などの相対を超えた安らぎの世界を見いだし、不遇に遭ってもそれを嘆くだけで終わらず、肯定的に受け止める見方を併せ持っていた人であり、妙好人の言葉や生きざまは、蓮華の花の美しさを称える「妙好」という言葉にたとえられています。
富や地位・名誉があって、健康、容姿端麗であったら幸せになれるのか?
“No”
経済や科学等の発展と、人々の「幸せ感」は、必ずしもリンクしていない、ある一定レベルからは、同レベルか、むしろ、下降しているようにも感じられます。
経済や科学等の発展は、すばらしいことに違いありませんが、それと並行して、お金・財産・健康・地位・名誉等に左右されない、揺るぎない「幸せ」をみんなが感じられる社会の到来が望まれます。
本年が、新たな希望と成長の年になりますように。
本メールマガジンが、皆さまのお役に立ちますよう、また皆さまにとって、よりよい年になりますことを願っています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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