今回は映像制作Tipsをお伝えします。これまでAdobe FireFlyを使用して何度かトライしてきましたが、そろそろ別の生成アプリも試してみたいと思います。
というわけでネットで話題になっているGoogle Geminiの新機能「nano banana」なんですが、
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/image-generation?hl=ja
キャラクターを保持して類似画像を作成することができるようになったという、生成AIの課題であった再現性をかなりクリアできているということみたいです。「キャラクターの再現性」は制作作業においてとても重要な点なので、期待を込めてチャレンジしてみたいと思います。いつものように「うさぎとかめ」をテーマにして作成しました。
まずは、リメイクをした動画を御覧ください。
※前回のTips27、メルマガ353号の動画はこちら
◎基本的には、以下の画像を同じプロントで生成しました。
前回との比較になっていないと言われそうですが、試しに作成したマインクラフト風があまりにも再現性が高く、今回は「マインクラフトテイストのうさぎとかめ」にしてしまいました、、、
■日本の童話を想起させる山
Geminiから風景イメージを質問されたので「マインクラフト」でお願いしました。Adobe FireFlyと違い、会話形式で進めていくところがGeminiの特長だと思いました。例えば走っているうさぎのシーンを生成したあとに「もっとうさぎをクローズアップしてください」とお願いすれば、同じキャラクター同じ背景でヨリの画を生成してくれます。この当たり前のようなことがFireFlyではできなかったんですよね。ちなみにこの部分的に変更を加えることができるのは、話題の新機能「nano banana」が搭載されたからのようです。かなりAdobeに対してアドバンテージがあるように感じました。
■山にいるシンプルなウサギが正面を向いている
■山にいる正面を向いたカメラ目線のカメ
※こちらは上の画像の「うさぎをカメに変えてください」とお願いして生成できました。
■山頂に続く獣道
■山頂に続く獣道を走っているウサギを正面から見る
■遠く離れたところ。歩いているカメが一匹
■山の中で昼寝をするウサギ
※寝てるというよりもズッコケてるか、、、
■びっくりしているウサギ
※マイクラ風だと無表情なので感情表現できなかったですね。
■山の中全力疾走しているウサギ
■山頂にたどり着いたカメ
※背景の山の緑にカメが溶け込んでしまうので、「背景のアウトフォーカス」をお願いしました。
Please blur the background a little more.
■山頂でがっかりしているウサギ
※いきなり夜になりますが雰囲気は出ているような気がします、、、
ちなみにマイクラの世界では太陽と月も四角なんです。
■ウサギとカメが一緒に山頂にいる
※異なるキャラクターのツーショットは意外と生成してくれないんですけど、英語のプロンプトだとすんなり作成してくれました。
The rabbit and the turtle are together at the mountaintop. The rabbit and the turtle are bright.
これまではプロンプトが重要だという認識だったんですが、このGeminiはプロンプトが雑でも変更を加えたい部分をお願いすれば、ブラッシュアップされていきますので、「あれをこうしてー」みたいな感じで、チームで共同作業しているような感覚になれるかもしれません。「キャラクターの再現性」についてはマイクラ風なため分かりにくかったかも知れませんが、背景の山で言えばまったく変わっていないように見えますね。さらに次回もGemini nano bananaを試してみたいと思います。
※無料アカウントの仕様なためかワイド画像にできなかったので改めてトライします。今回は正方形でした。
ぜひ皆様もトライしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。