今回は最近ふたたび気になっている青空文庫について紹介したいと思います。

https://www.aozora.gr.jp/index.html
読書好きの方はご存知だと思いますが「インターネット電子図書館」と呼ばれるもので、1997年の開始以降、ボランティアの方たちの尽力により、著作権保護期間が満了した作品が無料で公開されています。※作家の死後70年を経過したものが対象です。
以下ウェブサイトより転載します。
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1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。
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電車通勤のお供に読書するのも良いかなと思いまして、改めて青空文庫を覗いてみたら、けっこうな名作がたくさんあるんですよね。そこで今回は青空文庫で読める名作をご紹介したいと思います。
①ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」
フランスの小説家(1866-1944)1915年度ノーベル文学賞

なぜこれを真っ先に挙げたかといいますと、ご覧のように「ジャン・クリストフ」は全10巻もあるんです。もう10年以上前になりますけど、スマホで10巻を読破した暁にはかなりの視力低下をした気がしたんですよね。(ただの思い込みかも知れませんが)ベートーヴェンをモデルにした作曲家ジャン・クリストフの生涯を描いた大作で読み応え十分なんですが、それよりも目を悪くした原因として記憶に残っていますw
とはいえ、ノーベル賞作家の代表作をぜひお読みください。
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内容::ドイツ人の天才作曲家ジャン=クリストフ・クラフトを主人公とし、彼の誕生から死に至るまでの波乱に富んだ生涯と精神的な成長を描いている。
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②太宰 治「グッドバイ」
日本の小説家(1909-1948)主な作品『走れメロス』『津軽』『人間失格』『斜陽』

2番目に挙げたのは太宰治の「グッドバイ」です。青空文庫にアップされている太宰の作品数は274冊、なんという多作! しかも38歳で亡くなっているんですよね。それでなぜ「グッドバイ」を選んだかというと、何気なくタイトルに惹かれて読んでいて、面白くなってきたところで、ページの末尾に『(未完)』と書かれていたんですよね。「あれ?青空文庫さん作業中なのかな」と、恥ずかしながらワタクシ大いなる勘違いをしていたんです。実はこの作品、太宰の遺作だったんですよね。つまり脱稿する前にこの世を去ってしまったという残念な形見でもあるわけです。と思いを馳せるとやはり特別な作品と言えるのではないかと。当時「結末まで読みたかった」という声が多くあったそうです。
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内容:戦後の混乱期を舞台にしたユーモラスな作品で、10人の愛人を持つ主人公が、ニセの妻を連れて愛人たちに別れを告げていく喜劇。
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③イワン・ツルゲーネフ「初恋」
ロシアの小説家、劇作家(1818-1883)ドストエフスキー、トルストイと並んで、19世紀ロシア文学を代表する文豪。代表作は『猟人日記』『父と子』『村のひと月』

青空文庫では5作品を読むことができます。やはり代表作の一つ「はつ恋」を読みたくなりますね。実は若かりし頃、文庫本で「はつ恋」を読んだ記憶があるんですが、すっかり内容を忘れていました。ということで現在読んでいるのはこの「はつ恋」なんです。おそらく半分くらいは読み終えているんですが、主人公の青年が隣家に越してきた公爵令嬢へ恋心を抱く展開は、読みながら思い出したんですが結末が靄の中にありまして。悲恋に終わるのは間違いないのですが、どんな悲恋だったのか、、、 というわけで結末を楽しみにして読み進めていきます。
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1860年に発表された中編小説。著者の自伝的な要素が強く反映された作品で、青年時代の淡くも苦い恋の追憶を描いています。
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インターネット電子図書館の「青空文庫」はいかがでしたか? たまにはスマホで小説を読むのも悪くないと思いますので、ぜひお試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
