今回は映像制作Tipsをお伝えします。
当社はコロナ禍以降に、ZOOMやYOUTUBEライブを活用したリアル配信のご対応をしてまいりました。ZOOMが主役になりウェビナーという造語が広まったのもコロナ禍からですね。ほんの五年前の話ですけど、個人的には遠い過去の話という感じです。
とはいえ、Webミーティングやライブ配信は今も継続的に利用されています。一過性のものではなく、もはや定着したと言ってもいいのかもしれません。その中でも私たち動画屋にとって重要なものはライブ配信でしょう。配信そのものは以前からあったんですが、ZOOMというキラーアプリの登場によって状況は一変し、誰もがリアル配信をできる環境が整ったんですよね。動画屋の撮影機材とZOOM等の配信プラットフォームを組み合わせれば生中継が簡単にできるという、極端に言えば新たなサービス(ジャンル)が創造されたわけです。

ということで今回は、昨年末にご対応をしたJBpressさまのライブ配信について、ざっくりと情報共有したいと思います。
◎JBpress YouTubeチャンネル【西田亮介×海老沢由紀・日本維新の会】相次ぐ「政治とカネ」問題、議員定数削減…「維新のインフルエンサー」がすべて答える/そもそも「維新スピリッツ」ってなに?/この先、維新はどうなる?
https://www.youtube.com/live/HZunTVtD7lI?si=I0vBk5RLk6O3Sioc
■YOUTUBEライブ
前段ではZOOMの話をしておきながら、実際の配信はYOUTUBEライブです。ZOOMの資料共有のようなプレゼンテーションには不向きかもしれませんが、YOUTUBEはHDが基本ですので、劣化のないキレイな映像を配信することができますね。
■ライブスイッチャー:Black Magic Design ATEM mini EXTREME

https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/atemmini/techspecs/W-APS-17
今回の配信は2ショット対談でカメラが3台になるのでライブスイッチャーを使用しました。※以前の配信では出演1名カメラ1台でしたのでスイッチャーは使用せず。
カメラ3、4台でのライブ配信は基本的な構成であり、特筆すべきことではありません。が、しかし今回はクロマキー合成での配信となりましたので少々工夫が必要という状況でした。
ATEMスイッチャーに合成機能はありますので対応は可能ですが、これまで実績のないスタイルでしたので、この点はトピックとして取り上げてよいのかなと考えた次第です。普段ZOOMミーティングなどでは、特に苦労せず背景合成をしていますが、撮影スタイルで3カメとなると話は異なりますよね。
◎アップストリームキー
ATEMスイッチャーには「アップストリームキー」という合成機能が用意されています。このキーヤーを使用して最大4ソースのクロマキー合成が可能です。クロマキー合成の調整そのものはさほど難しいものではなく、背景がしっかりとフラットなグリーンになっていれば容易に抜けると思います。

★背景のグリーンをクリックすると背景が透過状態になります。その後キーの微調整を行います。キーエッジ(縁の抜け具合)、カラースピル(グリーンの反射の抑制)などを追い込んでいきます。

★抜けが調整できたら、被写体(フォアグラウンド)の輝度や彩度、色調を調整します。
■マクロ機能の活用

「マクロ」とは、スイッチャーの一連の動作を簡単に自動化できる方法です。ボタンを押すまたはクリックするだけで、一連の動作を繰り返し実行できます。今回はなぜこの機能が必要なのかと言えば、カメラ3台に合成する背景のサイズを変更するためです。引きの画ではフルサイズの背景画、ワンショットではそれぞれサイズを大きくしたものを合成する。つまりカメラを切り替えた際にズーム・アングルに合わせた背景画を表示させるためということです。クロマキーで抜いた背景に同一の画像を合成することは容易なのですが、それぞれのカメラに個別で合成するのはなかなか難しく、ATEMスイッチャーではマクロ機能を活用するのがベストでした。
★ツーショット:背景画はフルサイズ

★演者左:背景画を拡大し左寄せにしたもの

★演者右:背景画を拡大し右寄せにしたもの

「カメラに合わせて背景を変える」という簡単そうに思えることですが、マクロの初挑戦にはかなり時間をかけて調整し、組み上げていきました。少々手間のかかる配信スタイルですが、今後もご対応していく予定です。
合成スタイルでのライブ配信にご興味がございましたら、ぜひお問い合わせくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
