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「映像のミエカタDIY #02:あっという間に過ぎた時間を振り返る」:ドリームムービー通信162号

「映像のミエカタDIY」は、当たり前のものとして受け取っている映像の効果について、DIY(Do it yourself→自分でやってみよう!)を合言葉に、リモートワークの環境下で身近なものを素材として取り上げながら、改めてその面白さを確認していくコンテンツです。

<映像表現と方法>

今週の第2回目は「あっという間に過ぎた時間を振り返る」と題し、肉眼ではなかなか認識出来ない短い時間の出来事を、映像特有の方法で記録しようと思います。

映像表現→あっという間に過ぎた時間を振り返る

方法→ハイレート撮影(1秒間に200フレーム)素材を使用してスローモーション映像を作成

<カメラの眼で理解をする>

写真や映像の歴史を振り返ると、その初期に行われた試みには、人間の眼には捉えることが出来ない事象をカメラの眼(レンズ)により光学的に記録して理解を試みるという科学的な側面が含まれていました。

例えば、エドワード・マイブリッジによって撮影された写真『動く馬』(https://bit.ly/3cKjMMh)は、その連続撮影の方法により、駆ける馬の歩幅の各瞬間における四肢の実際の位置を明らかにしました。それだけではなく、その連続写真による表現の、その後の映画誕生に与えた影響はとても大きいものだったとされています。

現在でもスローモーションでの撮影は科学的な実験に用いられており、そこから得られる知見は依然として重要なものとなっています。

一方、昨今の現代アートを参照すると、スローモーションを用いる目的もこの150年で多岐に及んでいることを実感することが出来ます。

先週の「映像のミエカタDIY#01」でも触れた、ダグラス・ゴードンは『24時間サイコ』(https://bit.ly/3ijTNPr)や、ビデオアートの主要作家のひとりであるビル・ビオラによるスローモンションを用いた諸作(https://youtu.be/4Ili9pvlxdk)は、人間の眼では理解出来ない現象ではなく、むしろ人間の眼には当然のこととして理解されてしまう出来事が取り上げられています。

各作品にはそれぞれ興味深いコンセプトが存在していますが、スローモーションを用いることで可能になる、「私たちの日常生活に対する問い直し」を共通項として挙げることが出来るのではないでしょうか。

見えないもの/わからないものを見るために映像を用いる

見える/わかると思っていることを改めて考え直すために映像を用いる

そのいずれにもスローモーションが有効な方法であることは、とても興味深いところです。お手持ちのスマートフォンでも機種によっては、手軽にスローモーション撮影が楽しめますので、日常を実験の舞台に一変させるツールとして試されてはいかがでしょうか?

*

2週に渡り、「速度」と「伝わること/明らかになること」の関係について少しばかりではありますがご紹介致しました。「映像のミエカタDIY」では今後も日常的なモチーフから映像の効果、そして映像表現と方法の組み合わせについても考えていきたいと思っています。

お読みいただく皆さまの映像の取り組みの参考になりますと幸いです。

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