今号も映像制作に関わるTipsをご紹介します。第2回は簡単ブックカバー(本の表紙)制作です。
#01でご紹介したPhotoshopは、Adobe(アドビ)社(創業1983年)の現存する主要アプリケーションの中でも、歴史あるものの一つです。※1989年発売。Illustratorは1987年
映像・グラフィック制作に携わったことのある方にとっては、Adobeと言えば“フォトショ”と“イラレ”が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
上記のアプリは、映像業界や印刷業界(DTP)などで活用され、業界標準となっています。プロクリエイター御用達と言えるでしょう。それだけに多機能で使いこなすのは難しいと言えるかも知れません。用途にもよりますが一夜漬けで制作に使えるほど甘くない、と私自身も経験から感じております。
そこで今回取り上げるのは、比較的簡易なAdobeのオンラインアプリケーション“Adobe Express” です。PC、スマホ、タブレットからオンラインで利用するアプリですのでインストールは不要、すぐに使い始めることができます。
■Adobe Express
https://www.adobe.com/jp/express/
制作サンプルとして、ブックカバー作成の流れを動画にしましたので御覧ください。
いかがでしたか? ポスターやチラシなどのジャンル別に、数多くあるテンプレートから、各用途・イメージに合うものをチョイスし、オリジナルの作品を仕上げていくという工程です。
◎特長①:豊富なテンプレートとアイテム
まず作成したいジャンルのテンプレートを選択します。写真やイラスト、アイコンなど数千のアイテムが用意されていますので、テンプレートをもとにして、自分流にアレンジしながらクオリティの高いコンテンツが作成できます。今回自分で用意した素材は当社代表の写真一枚です。あとはドリームムービーのイメージに合わせてアイテムの選択と入れ替えを行うだけで十分でした。Adobeのサイトコピーのとおり“デザインの経験がなくても、数分で簡単に作成することができます”
◎特長②:操作が簡単
特長①でもお伝えしましたが、数多くあるアイテムの中から、自分好みのものに入れ替えることでオリジナルコンテンツが出来上がりますので、専門知識は必要なく直感的に進めることができます。オブジェクト作成やドローイングをする必要がありませんので、誰もが“社内のデザイン担当”になれるアプリケーションだと思います。
◎特長③:多機能アプリなのに無料ソフト
Adobe社のまわし者と思われるほど褒めちぎってしまいましたが、それだけ使いやすく、なおかつ作成しながら楽しくなっていく感覚があります。さらに嬉しい特長は無料で使用できることでしょう。機能面は抑えられていますが、テンプレートやストック素材は活用できますし、使用回数や期間に制限はないようですので、安心してグラフィック制作に取り組めると思います。
以上、映像制作に関わるTipsをご紹介しました。
セミナー用のチラシやポスターなどを作成し、ウェブサイトに掲載するなど、活用の機会は様々あると思います。ぜひお試しください。
引き続き、お役立ちTipsを紹介していきますのでお楽しみに。