今回のメルマガは「七夕に秘められた、織姫の罪とは?」と題して、
・天体現象としての七夕
・どんなお話だった?
・織姫の罪とは?
をポイントとしてご紹介いたします。
・天体現象としての七夕
夏の大三角として有名な、「こと座 ベガ(織姫)」と「わし座 アルタイル(彦星)」は14.4光年離れています。
光の速度で移動したとしても14年以上かかり、1年に一度はおろか15年に一度しか逢えないことになります。
実際には星は移動しないので、超遠距離恋愛のまま逢うことが出来ないのが、織姫と彦星の現実ということになります。
・どんなお話だった?
私たちがよく知る七夕のお話は…働き者で 恋人のいない「織女」という娘を、神様がかわいそうに思い、まじめな牛飼いの青年「牽牛」に合わせ、程なく二人は結婚しました。
しかし二人は、結婚後遊んでばかりで働かなくなってしまいました。
神様は罰を与え、二人を天の川の両岸に引き離しました。
ところが二人は悲しみのあまり、落ち込んでばかりで全く仕事になりませんでした。
神様はかわいそうに思い、二人がまじめに働くなら7月7日の夜だけ、逢えるように約束をしました…
この話は、7月7日の豊作祈願として「真面目に働く」ことの意義を伝えるため、中国で創作された神話と言われています。
・織姫の罪とは?
七夕の神話には、いくつかのパターンがありますが、「まじめだった二人が結婚し、愛に溺れてしまい働かなくなり、神から罰を与えられる」というストーリーが基本です。
一説には、織姫が美しいあまり、彦星はダメ男になってしまったと、これは竹取物語などの「かぐや姫」にも通じる、神話に登場する「美しいが故の罪」の共通イメージです。
「日本書記」に登場する美女「衣通姫(そとおりひめ)」も美しいが故に、実の兄もその美しさに溺れタブーを冒してしまいます。
兄は流刑となり、のちに二人は心中してしまいます…
※「織姫と彦星」の伝説は中国起源とされていますので、「衣通姫(そとおりひめ )」と「織姫」は別人と考えられますが、「織姫」のイメージから書かれたとも言われています。
織姫の存在は「真面目に働く」ことの対比で、「惑わす美女」として創作されたと思うと、理解しやすいのですが、すこし切なく感じます。
七夕の行事はいくつかありますが、「豊作祈願」から始まり、現在では願い事を短冊に書き、笹に吊るす事が一般的です。
【参考資料】
・国立天文台(七夕について)
・日本漢字能力検定協会 漢字cafe(七夕伝説)
・Wikipedia(衣通姫伝説)
当社も毎年、メンバー全員の願い事を短冊に書いています。
フェイスブックの投稿で、是非ドリームムービーの願いをご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次号もお楽しみに。