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「映像のミエカタDIY #19:サッカーを『競技』から『物語』へと捉え直す (1)」【ドリームムービー通信:234号】


「映像のミエカタDIY」は、当たり前のものとして受け取っている映像の効果について、身近な素材を取り上げながら、改めてその面白さを確認していくシリーズです。今回は「2022 FIFAワールドカップ」の開催期間にあわせて、サッカーを「競技」から「物語」へ捉え直すと題して、サッカーについてのドキュメンタリー表現を紹介します。

サッカーの試合と試合の間にあるものを表現する
サッカーとドキュメンタリーという2つの組み合わせ自体は特別珍しいものではなく、名プレイヤーを取り上げた作品も昔から数多く存在しています。しかし、近年ではチーム自体を対象として捉えたドキュメンタリーが主流になっている印象です。

そこに映し出されるのは試合そのものではなく、サッカーの試合と試合の間に存在しているサッカーチームの日常とも言えるものです。ソーシャルメディアを通して世界各国のクラブチームが自前で発信するものから、Amazonが制作するドキュメンタリーシリーズ『ALL OR NOTHING』まで様々な規模で、サッカーを「競技」ではなく「物語」として捉え直す作業が映像表現によって行われているのは実に興味深いところです。

そういった流れはクラブチームだけではなく、現在では各国代表チームにおいても当たり前のものとなり、各国サッカー協会がソーシャルメディア上での映像活用に力を注いでいます。

『TEAM CAM』:カタールワールドカップでの日本代表とドキュメンタリー表現

日本代表においては、これまで各国と比較するとソーシャルメディアの活用が控えめという指摘がされてきました。しかし今回の「2022 FIFAワールドカップ」では現地でのキャンプや試合前後の選手の姿や、選手以外のチームスタッフの働きなどを捉えたコンテンツ「TEAM CAM」を高頻度で公開しています。一般メディアでは取材が届かない大会中のチームの姿をドキュメンタリーとしてファンに共有することは、今回の代表チームへの理解を促す「物語」としての大きな役割を担っていたと言えるでしょう。

『六月の勝利の歌を忘れない』:2002年日韓ワールドカップでのドキュメンタリー表現
ソーシャルメディア上でスピーディにドキュメンタリー映像を配信し、大会期間中に物語として共有することを可能とする現代のコンテンツとは趣が異なるものの、ワールドカップの際の代表チームを取り上げるドキュメンタリー作品は以前より各国で制作されてきました。その走りとしては1998年ワールドカップにて、開催国そして優勝国であるフランス代表チームのドキュメンタリー作品『トリコロールたちとの日々』が挙げられます。この作品は当時世界的に評判を呼び日本国内でもテレビ放送がされました。

日本代表も上記作品の影響のもとに、2002年日韓ワールドカップ時のドキュメンタリー作品『六月の勝利の歌を忘れない』が大会後に発表されました。監督・編集に岩井俊二を迎え、大会期間中の膨大な量の記録映像がDVD2枚組の長編ドキュメンタリーとしてまとめられました。代表チームが過ごした1ヶ月の時間を淡々と追体験するかのような編集は、現代のドラマティックなチームドキュメンタリーとも一線を画する「物語」として今見返してもとても新鮮な視聴体験になるはずです。

今回はサッカー代表チームが取り組むドキュメンタリー映像について紹介いたしました。次回はAmazon制作のドキュメンタリーシリーズ『ALL OR NOTHING』を取り上げて、クラブチームの見え方自体を一変させてしまうような強い影響力について考えていきます。次回もお楽しみに。

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