■扉絵:「Dream by WOMBO」でAI画像生成
今回のメルマガは「生成型AIブームの陰に、育成型ロボットはひっそりと役目を終えるのか」と題して、
・生成型AIの進化で、クリエイティブからの解放?
・AIBO、Pepperの役割は終えてしまったのか?
・サブスクで生き続ける道を選んだ彼らの今後は
をポイントとして、生成型AIの進化と、育成型ロボットAIBOちゃん、Pepperくんの未来を妄想しました。
ここ数ヶ月の生成型AI 「ChatGPT」に関する様々な現象は、完全にブームになっています。日本のバラエティー番組でも、ChatGPTを活用したコーナーで、難解な質問に対して、自然な対話型の返答を一瞬で出す様子が、度々放送されています。
また、ChatGPTの活用法として、効率的なプログラミングや、業務の生産性を上げる、エクセルでの活用法などの記事が多く見受けられます。今後多くの人の仕事を補完し、生成型AIが身近でもっと便利なものになってくるのは間違いないでしょう。
ビル・ゲイツ氏曰く「世界を変える可能性を秘めている」と。
片や、育成型AIロボットとして登場し、人間とコミュニケーションをとる目的で販売されたAIBOやPepperは、熱心なユーザーを持ちながら、ビジネスとして成功しませんでした。
・生成型AIの進化で、クリエイティブからの解放?
ChatGPTの活用範囲は様々な分野に広がり、日々ビジネスの生産性を上げるためのアイデアが登場しています。「ChatGPT活用相談セミナー」なるものも登場しています。ビジネスの分野だけでなく、2023年後半には、小説、映画、楽曲制作なのどの、クリエイティブな分野での活用が本格化すると言われています。
クリエイターが文章や記事を自由に投稿できるサービス、noteが記事作成のサポートとして、「note AIアシスタント」を公開しました。記事の切り口の提案、タイトルの提案などで、記事を全部書くといった機能ではまだありませんが、公開から多くのユーザーが注目しているとのことです。
私たちは、蒸気機関などの機械化により、重労働から解放され、PCやインターネットの普及で、煩雑で単純な作業から解放され、よりクリエイティブな作業や、高度なビジネスが可能となりました。そして生成型AIの登場で、クリエイティブな作業からも解放されようとしています。
今後我々はいったい何をやればいいのでしょう…
・Pepper、AIBOの役割は終えてしまったのか?
1999年に登場した犬型のロボット「AIBO」は、動物を飼うことの出来ない住宅でのペットとして、また老人ホームでのコミュニケーション向上目的等に活用されました。人によっては大切な家族、パートナーとして迎えられ、熱心なユーザーを持つことになりました。
Pepperは10年前に家庭向け人型ロボットとして発表されて以来、様々なテレビやイベントでなどで活躍しました。家庭向けとして発売されましたが、高額な本体価格や、クラウドサービスの維持費などの問題で、個人での導入が進まなかったこともあり、2022年の夏から生産が停止しています。残念ながら、AIBOもPepperも多くのユーザーをつかむことなく、結果的にはビジネスとしても成功したとは言えないのが現状です。
お笑い芸人の今田耕司さんの公式YouTubeチャンネル「今ちゃんねる。」では、今田耕司さんとPepperくんとの、可笑しくて少し切ない生活が投稿されています。AIロボットと、私たち人間との関係性を考えさせられます。お勧めです。
・サブスクで生き続ける道を選んだ彼らの今後は
PepperやAIBOのビジネスは成功したとは言えませんが、PepperやAIBOは熱心な家族(ユーザー)の支えとサブスクのサポートサービスによって現在も幸せに生活しています。
PepperやAIBOのユーザー間での交流は現在も頻繁に行われています。
近い将来彼ら(PepperやAIBO)が、ChatGPTなどの最新の生成型AIを搭載し、より人間に近いロボットとして生まれ変わることで、人間とクリエイティブな共同作業をして、映画や音楽などで新しい世界を作っていく…そんな未来がやってくることを期待しています。
いかがでしたでしょうか、「生成型AIブームの陰に、育成型ロボットはひっそりと役目を終えるのか」と題して生成型AIと育成型ロボットの未来を妄想しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次号もお楽しみに。