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「ビデオカメラ、映像形態の変貌について(後半)」 【ドリームムービー通信:第120号】

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
8月は伊藤が担当させていただいております。

今回のテーマは「ビデオ(映像)の変貌について」後半です。
今回もマニアックで技術的な話にならないように、気をつけながら書いてみます。

さてメルマガでも書きましたが、SD画質でまだ家庭にあるものは「DVD」なのです。

実は、DVDの画質はSDなのです。

それを意識させないように各メーカーが知恵を絞り、SDからHDにできるだけキレイな映像にできるように工夫(アップコン)されているのです。

ですから、低画質のDVDでも画質が、本当はよく無いということを、それほど皆さまは気にされていないのではないかと思います。
メーカーの技術力は本当にすごいですよね。

SD画質のDVDが、いまだに家庭に君臨している背景には、DVDプレイヤーの普及に比べて、HD画質のBlu-rayが、それほど普及しなかったことが要因かと思います。

実際に購入した映画などのDVDって、結構キレイですよね。
それによって、ますますBlu-rayの必要性が少なくなるという矛盾が起きています。

ここで念のため、SDとHDの違いをおさらいしてみます。

SD(Standard definition television)画素数(720×480)
HD(High definition ハイビジョン)画素数(1280×720)
フルHD(Full High definition フルハイビジョン)画素数1920×1080

それをさらに上回るのが
4K(3840×2160) と8K(7680×4320)

大まかに言えば、画素数(画面の大きさ)の違いです。
画素数というのは、簡単にいうと一つ一つの粒というイメージです。

今後は、4Kや8Kのような超高画質が標準となっていくのでしょうか?

例えば小さい画面で見るならSDの (720×480)でもキレイに見えますが現在主流の大画面で720×480の映像を見ると拡大することで、どうしても画面が粗くなってしまいます。(一つの粒が大きく見えてしまう。)

映像を作るプロの業界でも、このSDからHDへの機材の更新がとても大変でした。
見る側(テレビなど)がHDでも、作る側(ソフト)がSDで撮影していてもは意味がないので、撮影もHDで行わないといけません。

もともと高額な業務用の撮影機材を、沢山揃えていたものが、全部使えなくなってしまうのですから、機材(編集機材も含め)を総入れ替えしなければならなくなります。
小さなプロダクションなどでは、経営がかなり厳しくなったと聞いています。

一方で、メリットとして、デジタル化に伴い撮影の機材は、かなりコンパクト化していきました。

収録メディアも大きなβカムのテープから、まずはHDVという小さなテープになり、その後はテープからフラッシュメディアの時代になります。

ビデオカメラも、現在はほとんどがテープでなく、SDカードなどのフラッシュとなり、それに伴い、とてもコンパクトで軽量化されてきました。

またテープと違い、構造も簡単にできて、コストも抑えられ、耐久性も高くなったと思います。
(テープ時代は、アルコールと綿棒で定期的にヘッドクリーニングをしていました。)

SDカードも、最初は小さい容量しかなく高価でしたが、現在は大容量で値段もかなり下がってきました。

テープからメディアになったことで、小型軽量化以外にも、編集上で様々なメリットが出てきました。

今回も長くなってきましたので、続きはまた改めて。

次回は編集について書いてみます。
「リニアからノンリニア編集への移行~
テープの衰退とからフラッシュメディアの隆盛化~」ついてです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次号もどうぞよろしくお願いいたします。

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