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「映像のミエカタDIY #24:シャンタル・アケルマンとミア・ハンセン=ラブ」【ドリームムービー通信:250号】

映像のミエカタDIY #24:シャンタル・アケルマンとミア・ハンセン=ラブ
「映像のミエカタDIY」は、当たり前のものとして受け取っている映像の効果について、身近な素材を取り上げながら、改めてその面白さを確認していくシリーズです。

今回は「シャンタル・アケルマンとミア・ハンセン=ラブ」と題して、二人の女性映画作家を紹介いたします。シャンタル・アケルマンについては現在特集上映が都内で始まり、ミア・ハンセン=ラブは5/5より新作の公開、それに併せて都内では過去作の特集上映プログラムが組まれており、素晴らしい二人の映画作家の仕事を日本国内で一覧できる絶好のタイミングです。

「シャンタル・アケルマン映画祭2023」

シャンタル・アケルマン(1950-2015)はベルギー出身の映画作家です。昨年、イギリス映画協会の発行する「Sight and Sound」誌が10年に一度世界中の批評家や映画関係者からノミネートを募り発表している「The 100 Greatest Films of All Time」にて『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975年公開)が第1位に選ばれたことが大変話題になりました。これについてはYahoo!でもニュース記事が取り上げられていたので目にした方もいたのではないでしょうか。

私自身も前回2012年の「The 100 Greatest Films of All Time 2012」で30位台にランキングしているのを見て作品に興味を持ちながらも、日本国内ではなかなかアクセスすることができないことを歯痒く感じていたことがあり、2022年に国内で『ジャンヌ・ディエルマン〜』が劇場公開されて、Yahoo!で朗報を知るというのは格別な想いがありました。

昨年に引き続き行われる「シャンタル・アケルマン映画祭2023」では10作品が紹介されています。そして東京日仏学院での特集プログラム「シャンタル・アケルマンをめぐって」では『ジャンヌ・ディエルマン〜』に加えて、その撮影現場を取り上げたドキュメンタリー『ジャンヌ・ディエルマンをめぐって』などが上映されます。

現代の映像の受容の仕方とは逆行するようでもある、時間の経過を執拗なまでに描く『ジャンヌ・ディエルマン〜』がこの時代に最も偉大な映画作品として、女性監督として史上初の選出となった理由について、そしてその他の作品についても、そこに見られる様々な取り組みが世界中の映画監督やアーティストたちに大きな影響を与えていることについて、ぜひ劇場に足を運んで想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

「ミア・ハンセン=ラブ特集 ケ・セラ・セラ 流れ行く時間とともに」
ミア・ハンセン=ラブ(1981-)はフランス出身の映画監督です。オリヴィエ・アサイヤス監督の諸作に出演した後、「カイエ・デュ・シネマ」誌にて批評活動を行う一方で短編映画の制作を始めたというキャリアもあり、ヌーヴェル・バーグの映画作家の名前が引き合いに出されることもありますが、自身の自伝的な出来事に触れながら、まさに「流れ行く時間とともに」という形容がふさわしい視点で各世代の女性を中心として家族や人生についての物語を描き続けている映画監督です。


5/5劇場公開の新作『それでも私は生きていく』を前に、4/23まで東京日仏学院にて過去作品の特集上映「ミア・ハンセン=ラブ特集 ケ・セラ・セラ 流れ行く時間とともに」が行われています。
これまでの6本すべての長編映画が上映されており、なかなかアクセスするのが難しい(配信やソフト流通の点において)、初期の素晴らしい作品に触れる絶好の機会です。

『すべてが許される』(2006年)

『あの夏の子供たち』(2009年)

『グッバイ・ファーストラブ』(2010年)

私も今回久々に各作品を劇場で観ることができましたが、劇中やエンディングで使われる音楽の作品との密接な結びつきについても、劇場の音響で聞くことによってその意味合いをより感じることが出来ました。会期半ばに差し掛かっていますが、新作のための予習も兼ねてぜひご覧になってはいかがでしょうか?
<了>

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