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「一つのコンテンツを掘り下げる!スタッフはどう捉えたか!②感動ムービー編」【ドリームムービー通信:第132号】

前回に引き続き「一つのコンテンツを掘り下げる!スタッフはどう捉えたか!」をお送りいたします。

今回は各企業さまなどが制作されている感動ムービーについて話します。

感動ムービーとは、心温まる感動エピソードや愛する人へのメッセージ、家族への感謝の気持ちなど様々な愛のかたちを描き、観る人の心を揺り動かす動画ジャンルです。

再現ドラマのようにリアルなものから、テロップの文字とBGMだけなど様々な表現方法があります。

多くの企業でも感動ムービーを制作されています。
今回はその中から2本セレクトいたしました。

1:『親子に同じ質問をしてみた』

神代:まずは私が過去に見た中で一番感動した動画を紹介いたします。

こちらはトヨタさまの動画ですが、現在残念ながら公式では掲載されていませんが、他の方がアップした動画がYouTubeに掲載されております。
『親子に同じ質問をしてみた』という検索ワードで閲覧できますので、ぜひご覧いただければと思います。

荻本:当社ではこれまで、愛情や感謝の気持ちを動画というツールを使って表現するということを標榜し、実際に「感動・共感ムービー」というジャンルの動画コンテンツを制作、ご提供をしてまいりました。

そういった観点で、当社にとってこの動画はとても興味深く、参考になる作品だと思います。

おそらく実際には、なかなか話す機会のない親と子の互いの想いを、動画を通して伝えるというCMですが、親子二人が会話をするような単純な構成ではないところが面白いところですね。

同じ質問を個別にインタビューし、最後に動画が再生されるモニターを通して、お互いの想いを受け止めるという、この仕掛けがサプライズを生み出し、当事者も観る人の心にもさざ波が立つのでしょう。

撮影のロケーションは何もない部屋です。
より強く想いを伝えるという意図で、無機質なイメージにしたのではないかと想像します。
思い出のある実家で撮影してもよいように思いましたけど、心の声を研ぎ澄ませ、引き立たせて伝えたいということではないでしょうか。 

ちなみに、最後にモニター越しの動画でお互いの想いに感動するところは「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストシーンを思い出しました。

映像を通して伝えるからこそ… ある意味、間接的だからこそ心に響くということが、やはり人間の感受性にあるのでしょうかね。

伊藤:自分は子供ができてから、親のありがたみが改めて解ったという事がいくつもありました。
こういう形でその”ありがたみ”を再確認できる素晴らしい映像だと思いました。

生まれたばかりの何ヶ月間、母親は夜中に数時間おきに起きて授乳などとても大変です。
そうした労力は、見返りを求めない究極の愛情と思っております。

やはり親の子供への愛情は何年経っても普遍的なものと思います。

この映像では、まだ若い方達のインタビューでしたが、その方達が親になると、親への思いもさらに募り、また違ったものになるかもしれませんね。

いつの時代も変わらない家族の愛や絆とかを、自分も映像でいつか表現できたらと思います。

藤村:このCMには視聴者が自身の家族について思いを馳せる仕組みがあるわけですが、映像内で取り上げられらた家族の数が、その視聴者の感情移入の点からも絶妙だと思いました。

1組の親と子を取り上げた場合は、その家族についての詳細が伝わることで視聴者は自分自身と家族について考えることよりも、その家族に対する感情移入がウェイトを占めていくはずです。

一方で複数の家族を同じ撮影状況で取り上げ、3分間の中で淡々と積み重ねていくことにより、それぞれ具体的な家族についてのエピソードが、視聴者自身の家族を重ねて考えることが出来るようなある種、普遍的な家族の話に昇華しているように思えました。

2:『世界で最も過酷な仕事』

神代:続いてもう一本ご紹介いたします。海外のかなり有名な作品でポストカード会社が制作した「架空の仕事を作ってみました」という社会実験ドキュメント映像の一つです。

こちらも公式の動画は現在公開されていないようですので『世界で最も過酷な仕事』で検索すると字幕付きのものが検索可能です。

この動画は、一つ目同様にサプライズのある演出例として取り上げました。
海外との文化の違いもありますが、一つの例としてご覧いただければと思います。

荻本:やはり“サプライズと共感”なんですね。
『世界で最も過酷な仕事』というタイトルで、観る者はもう勝手にいろいろな仕事を頭の中に巡らせていることでしょう。
この時点で動画の中の人物と観る者は同じ状況に置かれていて、自然に動画の世界に引き込まれていきます。

そして何について話しているのか分からないという状況で、不安定な気持ちになったところに“母の登場”ですからね。これはもう心が波立つことは間違いなしですね。

ちなみに私は「時には屈みっぱなし」というところでベビーシッターなのかなと思ったんですが「給与はありません」ときた途端に母のことに全ての事柄が結びついたという感じでした。
徐々に明らかになっていくスクリプトが上手いです。

最初の「トヨタCM」もこの動画も同様に、意外性(サプライズ)が感動を生み出す要素の重要な一つだと改めて気付かされます。

ストレートな愛情表現も素敵だと思いますが、ちょっとした仕掛けを加えると、さらに印象深く心に残るものになる、そういう意味で、こちらの作品もとても参考になると思います。

蛇足として、この作品は5年以上前のものだと思いますが、今や当たり前のものになったWEBでの会話というのも面白いですね。
海外ではごく一般的なシーンかも知れないですけど。

藤村:これは中々難しいところで、いわるゆる”感動もの”の問題点を露呈させているようにも思えます。

いま世界が向き合おうとしている問題のひとつであるケア労働についてを、「お母さんありがとう」という感謝や感情の問題へと帰結させてしまう演出に対しては、感情的なものを利用して問題を矮小化させてしまう危うさを感じずにはいられません。

具体的には、ケア労働をなぜ母親(という役割)が担わざるを得ないのか、その辺りの問題に対する意識の欠如が挙げられます。

グリーティング・カードの広告という前提を加味しても、安易な演出ではないかというのが率直な感想です。

伊藤:母親への感謝、リスペクトを伝えるという意図としてはよいと思います。

ただ自分としては、日本との文化の違いもあるのでしょうが、これを見て若い世代の方が「親ってすごく大変なんだ。」と思ってしまう方がいないか心配するところがあります。

もちろん、親であってもちゃんと食事をするし、睡眠もとります。

完璧な親を目指して思いつめている方も、多くいらっしゃると聞きますので、これを観ることにより、ますますプレッシャーになってしまうのではないかという心配も出てきます。

昔と違って、良い意味でも悪い意味でも、現在は情報が散乱しています。
そのたくさんの情報の中で正しい物を見極める力が、これからの世の中大切だと思います。

神代:映像をどのように捉えるかは視聴者のそれぞれの視点ですので様々な意見が出ていいかと思います。

単純に「感動した」、「美しい映像だった」という話にとどまらず、社会課題へ話題が転換するあたり、とてもよかったと感じます。

今回はサプライズのある作品をピックアップしましたが、また面白い作品があれば、共有したいと思います。

結局のところ、どのような表現方法を選択しようとも、物語によって心を揺り動かす(動かさせる)ために重要なことは“感情移入”できるかどうかであって、例えば、自分の置かれた境遇に近ければ近いほど、その物語に共感できるということは当然の帰結でしょう。

感動ムービーというジャンルは、やはり作り手と受け手の納得のいく形で作成した上で、家族愛、絆を再確認してもらうという意味で、とても効果があります。

当社も、今後さらに取り組んでまいります。

次回は名作CMの数々について話します。お楽しみに!

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